「期待値」、覚えていますか?

高校の数学で習った「期待値」。当時は「これ何の役に立つの?」と思った人も多いはず。

実はこの概念、競馬の馬券で 一番役に立つ数学 です。長期で勝つ人はみんな期待値を計算しています。逆に期待値を意識しない人は、知らない間に確実に資金を減らしていきます。

サイコロの例で復習

1〜6 が等確率で出るサイコロで、出た目の数だけ円もらえるとします。期待値は:

サイコロの期待値計算
期待値 = (1+2+3+4+5+6) ÷ 6 = 3.5 円

つまり長期で平均すると、1 回振るごとに 3.5 円もらえる計算。3 円払って振れば「+0.5 円」儲かるゲーム、4 円払えば「-0.5 円」損するゲームになります。

競馬での期待値計算

馬券の期待値も同じ計算で求められます:

馬券の期待値
期待値 = 真の勝率 × オッズ
(1.0 を超えればプラス、下回ればマイナス)

具体例:

  • 勝率 30%、オッズ 4.0 倍 → 期待値 = 0.3 × 4.0 = 1.2 (+20%)
  • 勝率 30%、オッズ 3.0 倍 → 期待値 = 0.3 × 3.0 = 0.9 (-10%)
  • 勝率 5%、オッズ 25 倍 → 期待値 = 0.05 × 25 = 1.25 (+25%)

勝率が高くてもオッズが低ければマイナス、勝率が低くてもオッズが見合えばプラス。勝率とオッズの掛け算 で「儲かるか」が決まるのが期待値の本質です。

「期待値プラス」の馬券とは

期待値が 1.0 を超える馬券だけを買い続ければ、長期では資金が増えます。これが 期待値プラス戦略。Stride AI もこの単純な原則に従っています。

難しいのは「真の勝率」をどう推定するか。市場 (パリミュチュエル) は実勝率に近い値を出してくるので、市場と少しズレた「真の勝率」を機械学習で推定するのが AI 競馬の役割です。

なぜ「的中率」より「期待値」か

当たる馬券」と「儲かる馬券」は別物です。

  • 勝率 70% でオッズ 1.2 倍 → 期待値 0.84 (マイナス、長期負け)
  • 勝率 15% でオッズ 8.0 倍 → 期待値 1.20 (プラス、長期勝ち)

前者は「よく当たる、でも負ける」、後者は「たまにしか当たらない、でも勝つ」。当たりやすさで馬券を選ぶと、無意識にマイナス期待値を選び続けることになります。

まとめ

  • 期待値 = 真の勝率 × オッズ。1.0 超えで長期プラス
  • サイコロも馬券も計算ロジックは同じ
  • 的中率」と「儲かりやすさ」は別物
  • 真の勝率を機械学習で推定するのが AI 競馬の役割
  • 期待値プラスの馬券だけを買う、それが長期勝利の唯一の道